おばあちゃんのおしゃべり

高齢者施設のリビングで寛いでいたらひとりのおばあちゃんが来た
「放送が聞こえていたようだけど、耳が悪くてよく聞こえなくて、体操の時間かと思って来てみた」という
体操の時間には1時間ほどある
施設で生活を始めてまだ日が浅いようだ
まだ、勝手がよくわからないのと
しばらくじっくりと誰かと話をしていなかったようで
自分のことを話し始めた
「おしゃべりしていてもいいの」と訊くので
「どうぞ、たくさんおしゃべりしてください」と応えると
30分ほどしゃべりつづけていた
人恋しさや何気な不安があったのだろ
しゃべり終わった後「ここがす〜っとした」と
胸をさすっていた